年間行事

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 法要は、お寺に於いて最も大事なお聴聞(ちょうもん)の場です。浄土真宗ではみ教えを聞くことを「お聴聞」といいます。 浄土真宗のお聴聞は、阿弥陀様が私を救って下さるお話を聞く事が全てです。「折角宝の山に入ったのに、他のことにうつつを抜かして、宝の一つも手に入れること無く山を降りるのは虚しいことである」という譬えがあります。生まれ難き人間に生まれながら、折角お釈迦さまが言葉にして下さった阿弥陀様の話を聞く事が出来る身を授かりながら、とうとう聞かずに人生を終えてしまう事の虚しさを譬えた言葉です。

 仏さまの話の中には、耳慣れない言葉に出会うこともあるでしょう。でも、難しいことを勉強して理解できるようになる事は、全く重要なことではないのです。先ず以て、法要という仏さまの話を聞く場に自分自身が居ることが何より大切な事です。聞いたことがない言葉や話に出会ったということは、今までの人生では出会うことがなかった新しい世界に触れる事が出来たのだと受け止めて下さい。

 照雲寺では、以下のような年間行事を「法要」として、御聴聞の場をご用意します。是非お参り下さいませ。詳しい日程につきましては、当サイトの「お知らせ」にて御案内申し上げます。また、門信徒の皆様には個別に文書にて御案内申し上げております。

はじめてお参りされる方へ

どの御法座も基本的なお参りの仕方は以下の通りです。

・本堂に上がって「入り口」と書かれた所からお入りください。お念珠のご持参を忘れずに。

・本堂に入られたら、左側に受付が有ります。当山の世話人さんが受付をしてますので、そこで御仏前(御布施)を提出してお名前を記帳してもらってください。
 ※御仏前(御布施)について・・・金額に決まりはありませんので、出来る範囲でご協力下されば幸いに存じます。「御仏前」とご自身で記載した封筒をご用意頂きまして、喜捨して頂ける金額を入れて受付にてお納め下さい。この御仏前は、「お荘厳(蝋燭・香具・仏華等)・お供え(菓子や果物等)・御講師(客僧)さまのお寺への謝礼・お参り下さった方へのお茶等の御接待」等々法要の運営の為に欠かせない浄財となります。何とぞご協力の程を、宜しくお願い申し上げます。

・席は自由席となっています。お好きな席におかけ下さい。

・定刻になりますと、先ず読経から法座は始まります。貸し出し用のお経本をご用意していますので、是非ともご利用下さいませ。

・読経が終わりましたら、専任の御講師さまからの御法話(ほとけさまの話)を皆で聞きます。浄土真宗の御法話は難しい言葉を羅列した講義ではありません。笑いあり涙あり頷きあり気付きありの中に、仏さまの教えを聞かせてくださいます。

・御法話が終わりましたら、「御領解文」という大切な文章を皆でいただき、最後に「恩徳讃」を合唱して終了となります。「御領解文」も「恩徳讃」も、初めてだと唱和・合唱するのは気恥ずかしいかも知れません。それなら静かに心の中で読み、心の中で歌を聴いて下さるだけでもかまいません。

 御法座は決して敷居の高い行事ではありません。大事な仏事ではありますが、その形式は世間一般の講演会や寄席を気軽に聞きに行くスタイルと同じです。お気軽にご参加ください。


春の彼岸会(納骨堂法要)

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 毎年春のお彼岸の頃に勤める一日法座です。この春の彼岸では、当山の納骨施設に御納骨されました方々のご遺族を中心に、当山門信徒が集いお勤めしております。

浄土真宗のお彼岸とは

 お彼岸は、暦に春分と秋分の日を「お中日」として、その前後合わせて一週間の期間を言います。
 そもそも"彼岸"とは、今私たちの居る迷いの世界の事を"此岸"というのに対して、仏さまのさとりの世界を表す言葉です。そして「お彼岸」とか「彼岸会」と仏事を表す場合は、"彼岸"は「到彼岸」の略、つまり「迷いの世界からさとりの世界へ到る道の実践」という仏道修行を意味します。
 浄土真宗では、阿弥陀様が迷いの世界の私をお救いくださる「他力回向」のみ教えを聞きますので、自らさとりに至るための修行をする事を阿弥陀さまは私に求めておられません。しかしながら、迷いの世界の私が何もせずに彼岸に至る様な教えでもありません。
 親鸞聖人は、私の口に現れ私に聞こえてくださる声の姿の阿弥陀様、すなわち「南無阿弥陀仏」のお念仏の意味を「帰命(きみょう)」「発願廻向(ほつがんねこう)」「即是其行(そくぜごぎょう)」という三つの言葉を以て教えてくださる中において、

「発願回向といふは、如来すでに発願して衆生の行を回施したまふの心なり。」
(阿弥陀仏が私を迷いから救う願いをおこされ、迷いの世界の私に往生の行をあたえてくださっているのだ)

と仰せであります。何もせずに彼岸に至るのではなく、阿弥陀様が私に彼岸に至るべき行の全てを尽くし、その全てを私に回施してくださっているから、迷いの世界の私が彼岸に至る身となるのだということです。
 こういう意味で受け取りますので、このお彼岸の期間を「さとりの世界(浄土)へ至らしめてくださる阿弥陀さまのお徳を讃え、そのお心を聴聞させていただく仏縁」として大切にしています。
 「迷いの世界である"あの世"にいる故人を慰める」のではなく、「真実の世界である浄土に生まれた故人を偲びつつ、自分自身がその浄土へ到る道であるお念仏の教えに耳を傾ける」ご縁の期間であり法要であることも、合わせてご存知くださればと思います。。

 

花まつり(灌仏会)

 お釈迦さまの降誕を祝う法要です。この法要は、中津市仏教会という宗派を問わずに集まった仏教各宗派のお寺様と、毎年4月第一日曜日に中津市内の担当寺院(場所は毎年変わります)にて勤められます。当山門信徒の皆様には、日時と場所が決まり次第お知らせをします。


降誕会

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 親鸞聖人のご誕生を御縁に勤める法要です。毎年5月下旬の終末に、2日間の日程で勤修されます。また、降誕会では、法要に併せて「初参式」が執り行われます。「初参式」は、この世にお生まれになったお子様の初参りを、寺内一同でお祝いする行事です。

照雲寺サマースクール

 毎年夏休みの間に、近辺の子どもたちの為に楽しい一日をお寺で過ごして貰う事と、遊びの中にお寺らしい学びを得て貰うことを目的としてサマースクールを開いています。当山のご門徒さん、それに宗門校である東九州龍谷高校のボランティアの生徒さんのご協力を頂き、子どもたちが普段中々接することの無い多世代の交流の場ともなっております。

盆法要と子ども夜市

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 今はお浄土に参られた方々を御縁に、ご遺族ご自身が法縁を喜ぶ法要であり、浄土真宗では「歓喜会」とも言います。
毎年8月15日の夜執り行われます。
 また、歓喜会の法要に併せまして、盆踊り大会や近所のお子さんや遠方より帰省された子どもさん同伴の御家族さま向けの「子ども夜市」などの行事も併せて執り行っています。

秋の法要(永代経法要・物故者追悼法要)

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 永代経とは「永代読経」の略で、私たちの先人方が私に仏法を聞く御縁を遺して下さった事を敬い、またお子さんやお孫さんたちをはじめ、次の世代の多くの人々に永代に渡って阿弥陀様の救いが伝わっていくことを願う法要です。また、照雲寺の全ての御門徒様の御法事として、物故者追悼法要を併せて勤めております。

親鸞聖人御正忌報恩講

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 浄土真宗の寺院にとって、年間で最も大切な法要がこの法要です。親鸞聖人のご命日(1263年1月16日)を御縁に、この日に近い時期に勤まります。
 当山では、毎年12月15~17日の3日間勤めます。

除夜会・修正会

 毎年12月31日の深夜11時45分より大晦日の除夜会を、引き続き元日0時より修正会を勤めます。
 お勤めに併せて、境内鐘楼にて除夜の鐘を参詣者の皆さんに鐘撞していただいております。

常例法座

 毎月第1火曜日の午前10時から、常例法座を勤めております。
 婦人会会員・壮年会会員の皆さんはじめ当山ご門徒さんと一緒に、お勤めをし、御法話を聞くだけではなく、御門徒同士の交流の場としています。